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応急手当とは?
私たちは、いつ、どこで、突然のけがや病気におそわれるか予想できません。このようなとき、病院にいくまでに、家庭や職場でできる手当てのことを応急手当といいます。
けがや病気の中には、意識がなくなり、呼吸ができなくなったり、ついには心臓が止まってしまうなど、重篤なものもあります。このような時は、救急車が来るまでに何らかの手当てをしないと命は助かりません。このような命の危機を救う応急手当を特に救命手当といい重要です。
応急手当はなぜ必要か?
カーラーの救命曲線
下の図は心臓が停止する、呼吸が止まる、大量に出血してしまった場合の死亡率を表しています。
- 心臓が停止して3分経過すると約50%
- 呼吸が停止して10分経過すると約50%
- 太い動脈などが傷つき大量に出血して、約30分経過すると約50%の人が死亡してしまいます。
特に心臓停止の場合、救急車が到着するまでに行う胸骨圧迫などの手当が重要です。
救命の連鎖
① 心停止の予防
- 病気になるのを予防する。
- 病気になったとき早期に発見し治療する。
② 早期認識と通報
- 傷病者の状態を素早く認識し通報を行う。
③ 一時救命処置
- 一般市民による心肺蘇生法及びAEDの実施
④ 二次救命処置と心拍再開後の集中治療
- 救急救命士や医師による高度な救命医療
予防から一時救命処置までを市民の皆さんの手によって行われることが重要です。
なぜなら、救命の連鎖を速やかに行うことによって救命率を高めることができるからです。
応急手当の講習会について
大川広域消防本部では、応急手当の講習会について、ご相談をお受けしております。
救急講習には、おおまかに分けて次の2種類があります。
1.救急講習
講習時間は特に指定はありません。
何人からでも指導要請を受付けています。
2.普通救命講習
応急手当をより詳しく習得することができます。
普通救命講習にはⅠとⅢがあります。
普通救命講習Ⅰ | 受講者を募集して消防署において行う講習(180分) |
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普通救命講習Ⅰ-2 | 事業所・公共施設・学校・自主防災・自治会・老人介護施設へ指導員を派遣して行う講習(180分) |
普通救命講習Ⅲ | 主に小児、乳児、新生児に対する応急手当を普及するための講習で、日常的に小児等に接触する保護者、保育士、幼稚園・小学校教職員及び受講を希望する者(日常接触者)を対象に、受講者を募集して消防署において行う講習 |
普通救命講習Ⅲ-2 | 日常接触者を対象に指導員を派遣して行う講習 |
普通救命講習については、講習修了証(カード形式)を交付しています。

普通救命講習修了証(見本)